ロボットサッカーワークショップを実施しました

こんにちは、木原です。
2018年10月から、子供向け科学雑誌子供の科学」(出版社:誠文堂新光社)で「micro:bitでレッツ プログラミング!」が連載されていて、スイッチエデュケーションは連載で利用されているキットの提供を協力させていただいてます。

そのご縁で、丸善お茶の水店さん、誠文堂新光社さん、日本出版販売さんと一緒に、micro:bitを使ったロボットサッカーワークショップを行いました。

f:id:m-kihara:20190331091241j:plain

オリジナルロボットを作って、サッカーしよう!

2台のmicro:bitを無線通信させて、ラジコンロボットを作ることができます。ロボットについている2つのタイヤを個別に制御し、前後左右自由自在に動かします。
さらに、ボールを受け止めたり押したりする仕組みを追加すると、ロボットサッカーができます。

f:id:m-kihara:20190401064531j:plain

今回は小学新2年生から新6年生までの15人が参加してくれて、ロボットのプログラミングから仕組みの追加、試合まで行う3時間コースのワークショップでした。

1時間目:ロボットを前進させよう!

ラジコンロボットでは、リモコン側のmicro:bitからロボット側のmicro:bitに動作の命令を送りロボットを制御します。
今回、ロボット側のプログラムは事前にインストール済みです。ワークショップではリモコン側のプログラムを作ってもらいました。

「Aボタンを押したら右側のタイヤが前進方向に回転する」プログラムをみんなで一緒に作った後、左のタイヤも動かして前進するにはどうしたらよいかなー?と各自考えてもらいつつ、私たちもサポートして全員前進するところまで作りました。

f:id:m-kihara:20190401065345j:plain

2時間目:ロボットを進化させよう!

ここからは、ロボットを工夫する時間です。
厚紙、ストロー、割りばしといった工作素材から、モール、色紙といった装飾素材、リモコンやロボットのギミックを進化させる拡張モジュールなど、各々自由に選んで作っていきます。

f:id:m-kihara:20190401065842j:plain

試合は2人チームで行います。
試合に勝つためには、チームメンバーで作戦会議したり、ロボットの操縦の練習をすることも重要です。 実際にコート上でボールを使いながら試運転したりと、みんな夢中になって試合の準備を進めていきます。

f:id:m-kihara:20190401071047j:plain

3時間目:いざ、試合!

8チームを2リーグに分け、リーグ内で総当たり戦を行います(人数の都合で、2チームだけ親子チームになってもらいました)。決勝戦は、ワールドカップ方式を真似て各リーグで勝ち点を一番多くゲットしたチーム同士で行います。 1試合3分、ノンストップ&アディショナルタイムなしです。

自分が作ったロボットということで、子供たちの気合は凄まじいです。後ろで応援している親御さんも、なかなか必死です。 勝てば大喜び、負けたらうっすら涙を浮かべる子もいたりと、白熱した試合となりました。

※動画の音量にご注意ください。



表彰式

ワークショップの締めは表彰式です。 今回優勝したのはこちらの二人です。

f:id:m-kihara:20190401152213j:plain

左側のロボットは、紙コップを3つ連結させています。ボールがはまったらそのままキープしてゴールまで運んでいけるという仕組みです。
右側のロボットは、前方の囲いでボールや敵のマシンを受け止めつつ、急ブレーキをかけたらビー玉が転がり落ちて敵を驚かせるという工夫を行っていました。

また、優勝チームだけではなく、ロボットの仕組みやプログラミングを特に頑張った2人に技術賞をプレゼントしました。

f:id:m-kihara:20190401150213j:plain
※右写真は、彼が作ったスライドボリューム付きリモコンを模したものです

彼は唯一、拡張モジュールを追加した仕組みを作っていたので表彰しました。
リモコンに追加したスライドボリュームで、ロボットに追加したサーボモーターを制御します。 敵のロボットと向かい合わせでぶつかった時、前方に取り付けたアームをヤジロベエのように動かしアームを床につけて自分のロボットを固定させ、敵の進行を食い止める仕組みを作っていました。


もう一人は、こちらの彼です。

f:id:m-kihara:20190401153312j:plain

今回は表彰式の前に、チームごとに各々工夫した点を発表してもらいました。 彼のチームが一番最初の発表だったので緊張していたと思うのですが、工夫したリモコンプログラムについてしっかり発表してくれたので表彰しました。
Aボタンを押したら左回転、Bボタンで右回転、ロゴが上になったら前進、ロゴが下になったら後進、画面が下になったら動作停止するという、加速度センサーも駆使したリモコンを作ったとのことです。

まとめ

ロボットサッカーワークショップは、これまで数回行ったことがあります。 いつもは最初の1時間で前進・後進までみんな一緒にプログラムしていたのですが、今回は前進までしか説明せず、後は自由に工夫してねとオリジナルロボットを作る時間を増やしました。
その結果、今までで一番ロボットの動きにオリジナリティが出ていて、例えば「Aボタンで前進、Bボタンで後進、A+Bボタンで回転、振ったら停止」するロボットだったり、「何も押さなかったら後進する」ロボットなど。また、後進はせず操縦でカバーする子もいました。
みんな限られた時間で工夫したんだなーと感動しました!

プログラミングだけではなく、モールなどを使って可愛いロボットを作ってる子、ロボットに旗を立ててカッコよくしている子、またまた、試合中にロボットを改良している子、各々が一生懸命オリジナルロボットを作ってくれました!

全員のロボットを紹介したい気持ちでいっぱいなのですが、ながーくなってしまうので。。。
試合の動画から少しでもみんなの熱気を感じてもらえたら、、、と思います。

f:id:m-kihara:20190331104256j:plain



使ったもの

ロボット

switch-education.com

リモコン

shop.kodomonokagaku.com

こちらのキットでも可能です。

switch-education.com

ロボット用拡張モジュール

動くアームを作れます

switch-education.com

switch-education.com

リモコン用拡張モジュール

スライド操作でロボットを操縦できます

switch-education.com switch-education.com

タッチセンサーが使いやすくなります switch-education.com

プログラム

ロボット側のプログラム



リモコン側のプログラム例1(ボタンを使った制御)



リモコン側のプログラム例2(加速度センサーを使った制御)



配布資料

micro:bitの準備
スライドボリュームの使い方
加速度センサーの使い方

ちょこっと宣伝

子供の科学」で「micro:bitでレッツ プログラミング!」連載中です!
特設ページも用意されていますので、ぜひご覧ください!
micro:bitでレッツ プログラミング!(外部リンク)