こんにちは、木原です。今年で第7回!皆様のご協力により、「たのしいmicro:bitコンテスト」を無事に開催することができました(-☌ᴗ⚬-)
1次審査を通過した6作品は、ものづくりのお祭り、Maker Faire Tokyo 2024(9/21土、9/22日) にて作品展示!来場者のみなさんに作品を体験してもらいました。また、9/22は、会場ステージにて受賞結果発表を行いました!
今年は、受賞結果発表にて Micro:bit教育財団 CEO の Gareth Stockdale 氏が受賞作品へのコメント、また、今後の micro:bit の動向についてスピーチいただきました。そのときの様子は、ブログ後半に掲載している動画をチェック!
それでは、コンテストをふりかえっていきましょう!
コンテスト概要
- 名称:たのしいmicro:bitコンテスト2024
- 主催:株式会社オライリー・ジャパン、株式会社スイッチエデュケーション
- 協力:Micro:bit Educational Foundation
- テーマ:作って楽しむ
- 募集部門
- Kids&Family部門:小学生以下の子供+大人が対象
- 一般部門:中学生以上が対象
- 応募期間:2024/5/24~2024/8/12
- 審査員(50音順、敬称略)
応募作品は71作品!
今年は、最年少が6歳、最年長が73歳と、文字通り子供から大人までご参加いただきました!
「こんな作品が作れるんだ!」「欲しい!」「遊んでみたい!」と思う、ステキな作品が集まりました。応募作品の動画(X投稿)は min.t にまとめていますので、ぜひぜひご覧ください!必見です!!
審査の流れ
- 一次審査
- 応募作品から「Kids&Family部門」「一般部門」各3作品、合計6作品を選出
- 上記6作品以外から、スイッチエデュケーション賞を選出
- オンライン決勝大会@9/16
- 1次審査を通過した6作品の作者自身によるプレゼンテーション&質疑応答
決勝大会の審査を経て、グランプリ(1名)、優秀賞(2名)、特別賞(3名)の受賞結果発表となります。 今回は、Maker Faire Tokyo 2024 の2日目、9/22に発表でした。
受賞結果
応募71作品から6作品を選ぶのも難しかったのですが、さらに6作品からグランプリ、優秀賞、特別賞を決めなくてはならず... コンテストなので順位をつけざるをえないのですが、本当にどの作品も、それぞれの世界を持っていて。審査中も「どの作品がグランプリになってもおかしくない」という声が出たように、ステキな6作品です(-☌ᴗ⚬-)
グランプリ(1名)
「竹無双」作者:じゃんけん侍さん
刀をふると竹を切れる!子供から大人まで、みんなが遊んでみたい作品!決勝大会プレゼン動画(YouTube)
コメント(審査員:矢島)
カムを使った機構やmicro:bit複数台の無線通信など作品の完成度が高いのはもちろん、動画でのプレゼンテーションも素晴らしかったです! 地元のお祭りで160人の方に体験してもらったということで、作って終わりではなく、色々な人に体験してもらってmicro:bitや電子工作、ものづくりのたのしさを広めているのもステキです。 今後もたのしい作品をつくって色々な人に体験してもらってください!
優秀賞(2名)
「お駄賃自動入金式半自動洗濯物畳み機」作者:空walkerさん
お手伝いの洗濯物たたみを半自動化!お小遣いも自動でゲット!決勝大会プレゼン動画(YouTube)
コメント(審査員:折原)
シャツを機械で自動で畳むのは難しいように思えますが、工夫を凝らし、 軽快に畳むことができる機械を実現できていました。 畳む工夫がとても素晴らしく、機械の上にのせたシャツが畳まれていく様子はとても爽快で楽しさがあります。 さらに追加機能があり、自動で畳むと10円のお駄賃がもらえるというもので、 親がお駄賃をまとめておいておくと、畳むたびにお駄賃がの10円玉が出てくる工夫もされていました。
「関ケ原の戦い with micro:bit」作者:hodahodakaさん
作者さんの地元、関ケ原町で有名な「関ヶ原の戦い」を再現。動くジオラマは圧巻です!裏切りの小早川に着目しているところもポイント!決勝大会プレゼン動画(YouTube)
コメント(審査員:原)
関ケ原の戦いという歴史的な出来事を通じて、歴史の楽しさと地元・岐阜県関ケ原町の魅力を伝えている作品です。戦いの流れをジオラマとmicro:bitで再現し、さらに小早川秀秋という視点から物語を描くことで、オリジナリティ溢れるものになっています。また、英語のナレーションも取り入れており、外国の方にも楽しんでもらえるようになっています。作品全体が、地元の歴史や文化を知ってもらうための素晴らしい工夫が施されています。
特別賞(3名)
「Learning English」作者:YKさん
英語の勉強を毎日、楽しく続けられる仕掛けを作った作品。「トイレ学習」をデジタル化したら、こんなことまでできちゃうの!?と驚きの作品!決勝大会プレゼン動画(YouTube)
コメント(審査員:原)
この作品は、トイレを英語学習の場に変えるというアイデアで、問題を解くことでポイントを貯め、キャラクターを集める楽しさを盛り込んだ設計が特徴です。トイレで学習するということに取り組んでいる方々も多いと思いますが、micro:bitやハスキーレンズ、3Dプリンターなどの多様な技術を活用し、多機能な装置を完成度高く作り上げています。自分自身が学習を継続するための仕組みを自ら作り出すという、ものづくりの楽しさが感じられる作品です。
「micro:bitで作る「聴力検査装置」」作者:鈴木 勝順さん
親子で楽しめて、かつ、子供が勝てるゲーム!すごく真剣になる作品!決勝大会プレゼン動画(YouTube)
コメント(審査員:矢島)
年を取るにつれ、だんだん高い周波数の音が聞こえなくなるというのは知識では知っていても、チェックをする機会はあまりないですよね。それを楽しく世代問わずみんなでできるのがいいな!と思いました。 聞こえた一番高い周波数の分布図をつくることで、年齢によって傾向も見えるけど外れ値もあったりして、能力の優劣というより個性として捉えられるのがいいな、と思いました。 また、世界の人に体験してもらって地域の特性を調べたいとおっしゃっていたのも印象的でした。micro:bitを使って世界中の人とつながってリサーチできると良いですね!
「bearbeat」作者:たこぴんさん
かわいいクマちゃんが楽器演奏!とっても印象に残る、かわいさが爆発している作品!決勝大会プレゼン動画(YouTube)
コメント(審査員:折原)
時代と共に生楽器の演奏から電子音楽へと移り変わっていく中で生演奏にこだわり、 こだわりの生演奏をMicro:bitでの自動化を見事に実現していました。 可愛らしいクマのぬいぐるみが動き音楽を演奏してくれるこちらの作品は、 設定したリズム通りにクマが両手両足を動かし、ドラムを叩いて演奏してくださいます。 特に、クマのぬいぐるみが足でバスドラムを蹴って演奏している姿はとても可愛らしく印象的でした。
決勝大会の様子
受賞結果発表の様子
中盤では、Micro:bit教育財団 CEO の Gareth Stockdale 氏から、最近の micro:bit の動向について、また、財団が目指していることについてスピーチいただきました(-☌ᴗ⚬-)
スイッチエデュケーション賞
一次審査は惜しくも通過できなかったけど、努力をたたえたい作品に贈りました!応募してくださった全員にお贈りしたいのですが、今回は4作品に絞らせてもらいました。
「タイミャー」作者:あやや さん
作品名 「タイミャー」
— タイミャー (@timeow_) 2024年7月22日
朝、家を出る時間を教えてくれるねこ型ロボットで、小学一年生の娘の作品です。
#たのしいmicrobitコンテスト2024
#microbit
#マイクロビット pic.twitter.com/kwzvtInXxr
コメント:新生活の困りごとに楽しみながら取り組んだ様子が素晴らしいです。出発までの時間をかわいいネコが表情で教えてくれるという、愛着がわくデザインも素敵です。また、動画もお手製の紙人形とデジタルを上手に組み合わせ、オリジナリティにあふれていました。アイデアを楽しんで形にするという、モノづくりの原点を思い出させてもらいました。これからも楽しんで作品を作ってくださいね。
「モフモフ・ニャーニャー」作者:チンチラ さん
「モフモフ・ニャーニャー」
— ワークス²/ WORKS²(Japan) (@works2twr) 2024年8月10日
癒しのモフモフです。#たのしいmicrobitコンテスト2024 pic.twitter.com/8gZquur462
コメント(スイッチエデュケーション)
モーターやスピーカーを使いこなして、とてもかわいらしい猫さんロボットができあがっていると思いました。ロボットというと日常生活に役立つものをイメージしがちですが、マップを使ってアイデアを深め、かわいらしさに特化したところも素敵です。楽しいものを作る、作ることを楽しむ、作ったものを使って楽しむ、という「楽しい」というコンテストのテーマにピッタリの作品だと思いました。
「自動ふりかけマシン」作者:タノー さん
自動ふりかけマシンをエントリーします!
— TNT (@tjmwjdmw) 2024年8月11日
このマシンで、お母さんに怒られない朝ごはんタイムを( ´艸`)#たのしいmicrobitコンテスト2024 pic.twitter.com/qaKRYtejDW
コメント(スイッチエデュケーション)
まず「ふりかけを適量ふりかけたい」という視点自体が楽しい作品だと思いました。日常生活の「残念」を「ちょっと楽しい」に変えているところが好きです。micro:bitとサーボモーターというシンプルな組み合わせでも、筐体をしっかり設計することで問題をちゃんと解決できているところも素晴らしいと思います。
「じゃんけんスタジアム」作者:百エデュ さん
じゃんけんスタジアム 最後に立ってるのは誰だ!負けるとすごく負けた気がします。お人形の立ったり倒れたりが面白くできました。#たのしいmicrobitコンテスト2024 pic.twitter.com/depZAp1pyL
— 100edu (@toypop555) 2024年8月12日
コメント(スイッチエデュケーション)
プログラミングの入門例題としてもよく使われるジャンケンというシンプルなゲームですが、サーボモーター1つでできる仕組みで勝ち残りの状況を表現して、ゲームをうまく盛り上げています。シンプルなゲームでもアイデア次第で楽しみ方が広がり、micro:bitの良さをよく引き出している作品です。
「作って楽しむ」micro:bitコンテスト!7回となると、Kid's&Family で参加していた子が一般部門で再度参加してくださったり、毎年恒例で作品を応募してくれる方がいたり。また、今年は71作品のうち39作品が10代以下の作者さんで、すべての世代で micro:bit の輪が育って、広がっているんだなと感じ、とても嬉しく思います。
また、Maker Faire Tokyo 2024 にて展示している作品を見た来場者が「micro:bitでこんなこともできるんだ!」「作ってみたい!」とコメントしている様子をみていると、応募してくださった方含め、micro:bitが好きな方たち、モノづくりが好きな方たちにコンテストは支えられてるんだなーと、しみじみと感じました。改めまして、みなさま、ありがとうございました!
来年もまたお会いできるのを楽しみにしています(-☌ᴗ⚬-)