こんにちは! 宗村です。46回目の神楽坂プログラミング教室、今回はLEDを使ってみようというタイトルで行いました。
今までもLEDを使った回はたくさんありました。クリスマスツリーや光る剣などいろいろ作ってきましたが、それらは皆作品を作ることをメインの目標にしていました。 今回は少し内容を変えて、LED自体についてちょっと深堀する内容で行ってみました。
まずは簡単な実験を交えながら、温度と電磁波というものの関係性についてちょこっとだけ知ってもらいつつ 昔の電球がどうして光っているのかという事を学習してもらいました。
ここまでの実験で、電球がどれだけ無理して光っているのかという事を感じてもらいつつ、 実際にLEDを光らせ、電球とくらべてどれほど省エネなのかという事を体験してもらいました。 みんなLEDのすごさに驚いてくれていました!
というわけで、かなり長い前振りになってしまいましたが、みんなでLEDについてちょこっと理解をしたところで、実際にプログラミングで使う方法も体験していきます。
まずは、古典的なLEDの使い方
今回のワークショップのために、LEDが8個ついているだけの基板を用意しました。ワークショップモジュールなどの基板には接続先の端子番号がP0、P8のように書いてありますが、今回のこの基板にはあえて、「このLEDは何番です」とわかりやすく表示はしませんでした。代わりに、micro:bitの端子番号情報を全て載せて、自分でLEDがどこにつながっているか配線パターンを追って何番につながっているのかを調べてもらいました。こうすることで、回路のつながりや基板の構造について実感してもらえたのではないかと思います。自分自身が子供の頃回路の事が少しずつ分かってきて配線を自分で追えるようになった時、すごく楽しかったという思い出があるので、ちょっとでもそんなきっかけになれたらなという思いで企画してみました。
後は、MakeCodeで使うブロックの種類と仕組みを伝えるだけで、みんなそれぞれ好きなようにLEDを光らせられるようになっていました。全部光らせることに挑戦したり、流れるようなパターンになるようにしたり、いろいろなアイディアが飛び出していました。LEDが8個あることと、ドレミファソラシドが8個という事に着目して、光と音をリンクさせるなんてアイディアもでて、自分の作品を見せ合いながら楽しんでくれているようでした。
正直に言うと、micro:bit自体にもLEDがついているわけで、この基板が無くても同じことができてしまいます。ですので、もしかしたら物足りないかな?こんなの無くてもできるじゃん!って思われてしまうかな?と心配していたのですが、micro:bit経験者が多かったのにも関わらず、そんな心配もどこ吹く風でみんな新鮮な感じで楽しんでくれていました。このあたりの手ごたえは製品作りをするときの参考になりました。
さて、基本的なLEDの使い方を抑えたうえで、7セグメントLEDなども見せつつ、「LEDをたくさん使いたくなると線がたくさん必要になってモジャモジャになっちゃうね。」という問題を解決する1つの方法として、シリアルLEDを使うという方法を紹介しました。 動作の方法は理解する必要はありませんが、どうして線が少なくてもいいのかという事を説明するために、イラストを使ってシリアルLEDの動作原理を簡単に説明。原理を一度簡単に説明することで、MakeCodeのブロックの役割の違いを説明するのが少し楽になるというメリットもありますね。
シリアルLEDも自由に使えるようになったら、最後にアクリルスタンドを作成します。今回はLED自体について知ってもらうための実験などに時間を使うことにしたので、 参加者の方に事前にお願いしてアクリルスタンド用のイラストデータを作ってもらいました。それを元にアクリルパネルに加工したものを準備していたので、後は組み立てるだけ。
みんな作品に合わせて、カラフルに光らせていました。ただ光らせるだけじゃなくて、動きをつけてみたりこちらもみなさんこだわりをもって挑戦してくれていました。
中にはアクリルスタンドが完成したら、古典的な方のLEDボードに戻って、LEDの動きに再挑戦する子もいました。そっちはLEDが単色なので、面白くないかな?と思っていたのですが、 単色の方が動きだけに集中できて、micro:bitのLEDと違い1列しかないのもアイディアがシンプルになって楽しいという一面もありそうでした。
また、身の回りで使われているLEDの使用例と、配線がたくさん必要だねという例のために用意した7セグメントLEDがどうしても気になるらしく、頑張って光らせることに挑戦してくれた子もいました。
なんにせよ、みんな思い思いにLEDを使うことを楽しんでくれていたようで何よりでした。 最後にプレーンな状態のアクリルパネルも持ち帰ってもらったところ、早速作品を作っているとお便りをいただきました。 「手彫りだとレーザーで作ったものに比べてきれいに光らず悩んでいたけど、頑張って深く掘ってみたら光った!」 と試行錯誤したことを教えてもらいました。挑戦してもらえたことが何よりうれしいですねぇ。
それでは、また来月の神楽座プログラミング教室もよろしくお願いします。